トランプ入国禁止令→ 高裁「たぶん週内には判断する予定」 結局、最高裁までもつれこむ?

米政権による入国禁止令に対する差し止め仮処分に関して、サンフランシスコ連邦控訴裁判所が3日に一時差し止めを命じていたんだけど、この度NY時間7日午後6時(日本時間8日午前8時)に口頭弁論を行ったわ。

 

結局、高裁は声明で「日中に判断を下すことはない見通しだが、恐らく週内」には下すことなるだろうと説明していて、なんか長引きそうな予感。

 

前回の投稿でこれまでの流れについては話したので、ここではハショるわね。

 

で、この先どうなるのかって?まだ誰もわからないってのが本筋のようよ。

WSJによると、今回の案件は控訴裁が一時的に審理したあと、最高裁に送られるか、もしくは再びワシントン州地方裁ロバート判事に差し戻されるか、あるいはその両方の道を進むケースが考えられ、大統領令に関する最終判断が下されるのはまだ数カ月先のことになる可能性もあるそうよ(http://www.wsj.com/articles/what-the-appeals-court-must-consider-on-president-trumps-immigration-order-1486413973)。

 

だけどここで問題が!
最終的に最高裁に送られた場合でも、現在最高裁ではスカリア判事死去により本来9名体制が8名になっていて、リベラル派と保守派が4対4と真っ二つに分かれているため、控訴裁で敗訴した側は、最高裁に上告しても控訴裁判決を覆すのに必要な過半数の支持を得られない可能性があるとのこと。。。ちなみに、最高裁が手続き停止の判断を下すには5人の判事の賛成が必要なんだけど、賛否同数の場合は控訴裁の判決が有効となるっていうプロセスになっているらしいわ。

トランプ大統領は先週、欠員分の判事席にニール・ゴーサッチ氏を指名してるんだけど、もちろん民主党からの反発があるだろうから、ゴーサッチ氏の承認プロセスが長引く可能性が高いのよね。あと、当たり前だけど、別に保守派だからって大統領の意向に必ず沿う必要もないわけで、最高裁の勢力バランスが保守5対リベラル4になっても、最高裁で必ず「大統領令は合憲です」ってことにはならない。

 

ということで、簡単にいうと、控訴裁の審議がどうなろうと最高裁にもつれこんで最終判断に何ヶ月もかかって揉め続ける。
しかも違憲とかになっちゃったら、「違憲な大統領令を出した大統領」ってことでトランプさん、相当叩かれるだろうね。

 

 

 

 

 

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