モンテパスキの資本不足が急速に悪化しすぎて早く何とかしなきゃヤバイよEU

昨日(12/26)、ECBがイタリア財務省宛にモンテパスキに関する書簡を送りました。
その書簡の中では、モンテパスキの資本不足は50億ユーロではなく、更に増加して88億ユーロになっているとのことでした。

 

・・・って!
しかも、民間からの資金調達に失敗しちゃったモンテパスキの流動性はこの一ヶ月(11/30から12/21の間)で急速に悪化した、とのオマケ指摘付だったようよ。
50億ユーロ → 88億ユーロ、ってどうやったら一ヶ月でそんな悪化するのよ!

 

イタリア政府の公的資金の注入計画についてもまだECBからの承認は出てないみたい。
ドイツの中央銀行バイトマン総裁なんて、「われわれは原則的には新ルールに合意した。新ルールは特に納税者を保護し、投資家に責任を負わせるべきだ。公的資金は最後の手段としてのみ提供され、従ってハードルは高い」とか言っちゃって。

 

EUは金融危機以降、血税を投入して銀行を守るっていうのはおかしい!終わりにしよう!ってことでベイルインルールなんかをつくってきたけど、結局実際のヤバイ状況に直面してイタリア政府とかはベイルインルールをなんとか回避しようとしてるのよ。

 

もしパスキ救済でベイルインルールが適用されなかったら??
それこそEU規則なんて守らなくてもいいんじゃーん、ってことでEUの存続意義が問われちゃうわよね。