国民投票アゲイン?!イタリアで労働法につき・・・

イタリアが再びヤバイ状況よ。今週は2つの注目イベントがあるんだけど、まずはイタリアの憲法裁判所が1月11日(水)に、現行の労働法(Jobs Act)について国民投票をするか否かの判断をするの。もう一つは、1月13日(金)に格付け会社DBRSが、イタリアの格付けに関して判断を発表するって言われてるわ。

 

え?!また国民投票なの?!って思うわよねー。日本の政治もヤバイと思うけど、イタリアの政治は更にヤバイんじゃないかって思ってきたわ。

 

なんかね、ちょい昔2015年秋ぐらいだったかな、レンツィ元首相ががんばって労働改革をしたわけよ。それが、「Jobs Act」って呼ばれるもの。今回の争点。大企業に優しい労働法にして経済活動を活発化させるのが狙いだったようよ。で、メインの改革としては、大企業に対して、社員をクビにする際の規制を緩やかにする&正規雇用社員を雇ったら一時的に税控除が可能、っていうポイントだったみたい。

 

イタリアの労働市場改革はレンツィ元政権の重要な任務だったのよ。でも、労働組合は従業員が不安定な契約に陥る可能性があるとか主張してこのJobs Actを廃止しろーーって叫んでるわけ。いま、そんなことやってる場合?って思うけど。

 

そんなこんなで、このJobs Actについて国民投票にかけるか、ってのをいまイタリア憲法裁判所が審議してて、その判断が1/11に出るらしいのよ。

 

いまやイタリア大手企業の銀行やら航空会社やらが、何千人もの雇用削減を発表してるし、金融セクターはボロボロだし。これで労働法がまた変わりますとか言ったら混乱を極めるだけよね。ちなみにイタリアの若者失業率は39%なんだって!

 

で、イタリアの格付けなんだけど、いまやDBRSっていう格付け会社だけがイタリアを「A-」にしてるんだけど(他は、Moody’s Baa2、S&P BBB-、Fitch BBB+)、1/13にDBRSがその格付けに関する判断につき発表するらしいのね。もしDBRSまで格下げしちゃったら・・・更にイタリア国債とか下落しちゃうかもね・・・

 

ということで、今週はちょっとヨーロッパ怖いなあと思ってみてるところ。